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「絵なんか描いていちゃ食べていけないよ」

そんな言葉を刷り込まれ、信じて長いこと生きていました。

思い返せば、悲しいことがあっても じっとして気持ちを揺さぶられないようにしていたように思います。

45歳を過ぎたころ、どうにも自分の心がわからなくなってきました。

いわゆる「人生の午後」に差し掛かってきたときです。

心が不安定なこのころに、仕事や人間関係にも疲れ果て、体調も崩してしまいました。

家では三匹の猫を飼っていたのですが、真ん中の子でとても優しい心をもつ猫のなっちゃんも病に侵されていました。

私が退院して自宅療養中になっちゃんは亡くなり、悲しくて悲しくてペットロスになってしまいまいた。

でもなっちゃんは、私に大事なメッセージのイメージを残していきました。

「私は大丈夫 ずっとそばにいますよ。

だから、おかあさんも そういう人になってね」

その時は何が何だかわからなく、

ものすごく大事なこと として心に、体に沁み込んできました。


その感じに突き動かされて、心理学を学び、アートセラピーを学び…

人付き合いが苦手だった私が、人と関わるようになって、10年がかりで少しずつ、自分というものの実感を持てるようになってきました。


2012年、二匹目の愛猫しっぽが虹の橋にいきました。

そのとき、私を癒してくれたのは、

こどものころ、誰もが使っていたなつかしい「クレヨン」でした。

ゆっくりゆっくりクレヨンで撫でるようにしっぽちゃんを描いてお別れしました。悲しかったけれど、感謝の気持ちで満たされていました。


その後、友人の愛猫を描いてプレゼントしたところ、「まるでそこにいるようだ」目を潤ませながら、喜んでくれてました。

そして友人は「皆のために描いてみて」と勧めてくれました。


一枚一枚、一匹一匹を、

少しでも飼い主さんの心に映っているその仔に近づければと 願って描いています。

これからもペットの似顔絵を、心を込めて描き続けたいと思います。


城田みどり(くれよん猫)